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BASARA
忍〜参〜
不思議な事に一度思い出せば過去の出来事が次々と溢れ出してくる。
俺の中で大切に残されている記憶ー




最初に切り出したのは俺だった

「旦那、女を抱く方法知ってる?」
「お女子を抱く?!はっ……破廉恥ぃぃぃぃぃ」
「そういう反応すると思ったよ。でもね、旦那も体は大人になった事だしいつかはお嫁さん貰わなきゃなんないんだから、そんな時"何も知りません"じゃ恥ずかしいよ?」
「そうなのか?」
「そう。真田の名を継いでるなら尚更ね。」
「………」

真田家…、この名が旦那にとってどんなものか知っているのに俺はあえてその名を出してみた

「まぁ、旦那がそれでもいいって言うんなら別にいいけど。」
「それは困る!!」

ほらっ、食い付いてきたこういう所ホント単純。

「そっか。なら…抱く?」
「まさか今から?」
「善は急げって言うでしょ?けど流石に女は用意出来なかったから、代わりに俺様が相手。」
「さっ…佐助を?!でも佐助は男ではないかっ!!」
「別に女に変化してもいいけど…」

女に化けてぴとっと旦那に寄り添い

「いきなりじゃ無理でしょ?」

って言ってみる。すると旦那、顔を真っ赤にし破廉恥とばかりに俺を突き飛ばした。

「いってぇー。ねっ、無理でしょ?」

元の姿に戻り、ぶつけた部分をさすりながら

「だから、俺様相手に頑張ってみてよ。感じる場所は男も女も同じ。挿れる場所は違うけど、まっ細かい事は気にしない、気にしない。旦那も意を決したんでしょ?これ位で動揺してちゃ…」
「わかっている!!」

こんな流れになるなんて思ってなかったからさすがの旦那も引くわな。
けど、これでいいんだ。忍の役目はどういうものか前当主に嫌という程聞かされているんだし…




ー忍は何事においても
 道具として扱うこと
 なかれー




でも、旦那は優しいからね。
完全に道具として俺様を使えないなら、多少こちらに有利になる様にしたって罪はない。
口一文字にしている旦那をよそに行灯の灯を消し傍に行き寄り添う。

「さっ、旦那。色々と教えてあげるからね…」





全ては自分の為ー

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あきゅろす。
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