BASARA 忍〜四〜 お互いの姿は月光に照らされ微かにわかる程度。 もう後戻りは出来ない。だから、がむしゃらに突き進むだけ…。 頬に手を触れ、優しく口づけをする。 びくっと体を強ばらせ、なすがままの旦那。 「余計な言葉はいらないよね?だから自分で感じとって、どうするか、どうされたいか…」 「…………わかった」 習うより慣れろ。 俺様はそうやって、抱かれてきたんだ。 でも、まさかそれを自分の主にするとは思わなかったけどね。 初めての唇の感触はどう? 思ったより柔らかいでしょ? 半開きになった口へすかさず舌を入れ、腔内をなぞる。 「んっ!?んんっ〜!!」 舌を絡ませ、唾液を啜る。歯や歯茎までも、なぞらえれば、旦那の口からは甘い吐息が漏れる。 男相手に感じるなんて、と思ってるのかな。それとも初めての刺激でそれどころじゃない? …多分、後者だな。 唇は首から胸へ腹へと移り、快感を少しずつ高みへと導いていく。 感度の良さは、初めてだからという訳ではないな。元から持っている体質なのかもしれない。 体の中で一番感度の高い場所へ辿り着く。 息つく暇もなく、一物を口にくわえて、上下すると… 両脚は爪先立ちになり身体を反らせ、敷物を掴み 「うっ…あぁぁっ、ん〜っくぅぅぅぅ!!」 青臭い白濁の液を、口の中へぶちまけた。 高揚感で身体中が打ち震えた。 主を手中に収めているのだという高揚感は、なんという甘美だろうか… 忍にとっての禁忌ともいえる行為。 禁忌だからこそ甘美なのだろう。 [*前へ] [戻る] |