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Dear me, From me
2
「なんだ?」
処分し忘れたものでもあったのだろうか。それとも、しまい忘れたものでもあったのだろうか。いずれにせよ、おそらくそこまで重要なものではなかろう。秀也にとって紙切れ一枚は荷物整理の一部にしか過ぎなかった。これから送るであろう新生活に完全に目が向いていた。
 軽い気持ちで紙切れを拾った秀也。
「・・・!っこれは・・・」
紙切れは乱雑に扱われていたのか、ところどころ破け、擦り切れている。黄ばんで染みがついてさえいた。
 そこに写っていたのは、小さな少年だった。色あせた画面の中ではにかんだように笑っている。その隣には−
「この時期にこんなものが出て来るとはな。もう忘れたものだと思っていたのにな。」
知らず知らずにふっと自嘲的に笑みを漏らして色あせた画像に目を戻した。

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あきゅろす。
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