ボカロ図書館
緑の島へ
ミクは清々しい朝を迎えた
ミク｢うーん！おはよー！｣
さっそく目覚めの一杯にぽっぴっぽージュースをいただくために冷蔵庫を開ける
ミク｢…あれ？｣
冷蔵庫にはぽっぴっぽージュースが見当たらない
ミク｢買い置きしてなかった｣
ミクはせっせと着替えてスーパーへ急ぐ
スーパー"ワールドイズマイン"に入ってジュースを探す
しかし、どこを探してもぽっぴっぽージュースがない
ミク｢あれ？｣
いつもいっぱいあるスーパーなのに今日は珍しくない
ミクは店員に聞いてみる
店員はUTAU所属のみずおだった
みずお｢あっミクじゃん｣
ミク｢みずおさん、こんにちは｣
ミクはぽっぴっぽージュースについて尋ねた
みずお｢最近緑の島からジュース届かないの｣
ミク｢どうしたのかな？｣
みずお｢確認に行きたいけどスーパーを離れられないし…｣
ミク｢わかった！｣
ミクは何かを閃いた顔を浮かべ店を後にする
みずお｢たまにはジュース以外も買ってよ！｣
ミクはリン・レンの家に行く
ミクはリンとレンを連れ出し船に乗る
リン｢…ミク姉、いきなり緑の島に行くって…｣
レン｢なにも僕達を連れて行かなくても…｣
ミク｢乗りかかった船ってことで！｣
リン｢ただの誘拐じゃん｣
リンはため息をつく
船は１０分程で緑の島に着く
レン｢乗客が少ないね｣
周りを見るとミク達以外に２人いるだけだ
ミク｢普段は１０人くらいいるのに｣
船は緑の島に到着した
しかし、緑の島は雰囲気が違った
田畑が荒れたりしていた
ミク｢住民に話を聞こう！｣
住民でUTAU所属の時雨ナオを尋ねた
インターホンを鳴らした
ナオ｢？あぁミクさんか｣
ミク｢緑の島どうしたの？｣
ナオ｢なんだかみんな頑張れないんだ｣
レン｢なにがあったのかな？｣
ナオ｢それはわからないんだ…｣
ミク｢…よし！私達手伝う！｣
リン｢ミク姉？｣
ミク｢緑の島を直そうよ！｣
ナオ｢ミクさん…。わかりました、みんなに伝えてみます｣
ナオは島の住民に伝えに行った
ミク｢よし！頑張るよ！｣
ミクはナオの家から勝手に道具を取り、リンとレンに渡して移動する
ミク｢まずは畑かな｣
畑は草が生えたりして荒れている
ミク｢コンバインが使えたら…｣
遠くからなにやら機械の音が聞こえる
リン「ミク姉！コンバインなら借りれたよ！」
レン「いつのまに…」
ミク「運転出来るの？」
リン「大丈夫！ロードローラーだって運転出来るから！」
リンはコンバインに乗りながら勢いよく畑へ突っ込んでいく
ミク「よし！頑張ろう！」
３人は力を合わせて頑張る
しばらくするとナオが住民を連れてやってきた
ナオ「ミクさん！みんなやる気出してくれました！」
中にはUTAU所属の鋼音ヘイがいた
ヘイ「よっしゃ！俺のビートで野菜を元気にするぜ！」
ヘイの歌声が響くと野菜が徐々に緑がかってきた
島の住民の大多数が駆けつけたようだ
ミク「みんな！」
島民Ａ「おらたちも都会のもんに負けてらんねぇだ！」
全員が力を合わせて頑張った
一時間後
ミク「野菜が！」
みるみるうちに元気になっていく
リン「ミク姉！」
レン「最後の仕上げ！」
ミク「うん！」
ミクはマイクを持つ
ミク「ぽっぴっぽっぴっぽ、ぽっぴっぽー」
ミクの歌のぽっぴっぽーだ
ミク「価格は２００円ー」
ミクの歌が畑中に広がる
歌に誘われて野菜の葉っぱに青みがかかる
リン「すごーい！」
ナオ「ミクさんの歌の力か…」
ヘイ「なんだかすごいシャウトだぜ！」
レン「さすがミク姉！」
ミク「野菜ジュースが好きになる！」
ミクに拍手が送られる
島民Ａ「ミクさんありがとう！」
島民Ｂ「さすがミクさんだ！」
ミク「いえいえっ」
ミクは少し顔が赤くなる
ナオ「ありがとうミクさん。またみんなで頑張れそうです」
ミク「良かったです！」
ナオ「ミクさん、感謝の気持ちと言っては何ですが、後で家にぽっぴっぽー野菜ジュースを送ります」
ミク「えっ！だけどそんな目的じゃないし…」
ナオ「島民をやる気にさせてくれてみんな感謝してます。受け取ってください」
リン「受け取ったら？」
ミク「ナオさん、みんな、ありがとう！」
レン「あっ！船の時間だ！これを逃したらまた一時間かかるよ！」
ミク「えっ！早くしないと！」
ミク達は慌てて船着場へ急ぐ
島民達は感謝の言葉を述べながら手を振る
ミク達も手を振って応えた
ミク「船待ってー！」
船は出航寸前だった
なんとか船に乗れたミク達
リン「今日は疲れたね」
レン「だけど良かったよね」
リン「レン何もしてないし」
レン「えっ！？一生懸命頑張ったのに！？」
リン「私はコンバインで頑張ったもーん」
ミク「はいはいそこまで！」
２人を仲裁する
ミクが緑の島を眺めると島民達が手を振っているように見えた
ミクはもう一度大きく手を振った
ぽっぴっぽー！
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
