▽本棚
写真家とライオン3(*ちとたち)
【メモ】
千歳のお酒を間違って飲んでしまう
ただのエロ展開な野生児きっぺーの話
―――――
ジャングルでの生活も長くなり、不便な暮らしにも慣れて心に余裕が出来たせいか
少しずつテントの中も散らかり始めていたので、きっぺーと掃除をすることになった。
長いこと仕舞いっぱなしだった服や、カメラの部品が出てきたり、俺の苦手なアイツが出てきたりもしたが、順調にテントの中は片づいていた。
「この服、天日干ししてくっけん
きっぺーはちょっと休憩しときなっせ」
きっぺーは頷くと、片づいた部屋の真ん中にちょこんと座っていた。
俺が外に出てからテントに戻るまでの約15分の間に事件が起きたらしい。
****
テントに戻ると、座っていたはずのきっぺーが、横になって丸くなっていた。
「ただいま〜ちゃんといい子にしとった?」
「…………」
声をかけても反応がない。
恐る恐る近づき、「きっぺー?」と顔をのぞき込むと頬をほんのり紅く染めたきっぺーの潤んだ瞳とかち合った。
「ちとせ…」
のっそり起き上がり、ずいぶんと熱っぽい声が俺を呼ぶ。
息がふれ合うほど近づくきっぺーから、少しアルコールのにおいがした。
まさか………
「ちとせぇ…」
「きっぺ…んっ」
きっぺーの腕が首に回り、甘えるようにぴったりくっついてキスをされる。
不慣れにぎこちなく絡められる舌からブランデーの味がした。
どうやら、俺が持ってきていたのをすっかり忘れていたブランデーを飲んでしまったらしい…
まだ掃除の途中なのに…頭では考えていても、本能には逆らえなくて俺はきっぺーとのキスを堪能し始めていた。
下手くそなきっぺーの舌を絡めとって、ちゅっと音を立てて吸い上げると、隙間から嬌声が漏れる。
「んぅ…ぁ…ふ…んんっ」
そっと、首に回していた右手で俺の左手を掴み腰布の下から兆しをみせているきっぺー自身に導かれる。
唇を離すと、荒い息を吐くきっぺーに
どうしてほしい?
と聞くと、泣きそうな震えた声で
さわって と答えた。
優しく握り込んだだけで、体を振るわせるきっぺー。
わざとゆるくゆっくり扱くと、物足りなそうな顔をして自ら腰を揺すり小さく喘ぐ。
「あっ…はぁ……ちとせぇ…」
「なん?きっぺー」
「んっ…もう……あっああ!」
きつめに握り込むときっぺーの体がビクンと跳ねた。
「んんん、や…ああっ!」
熱を吐き出す寸前で根本をきつく握ると、悲鳴にも似た声が上がる。
「きっぺーかわいかぁ…」
そのまま押し倒して、下の刺激だけで
つんと立ち上がった乳首を舌で愛撫する。
「あっあっ…はぁ、んんっ!」
快感にとろけきった甘い嬌声をあげて、きっぺーが悶える。
舌で丹念に舐めて吸い上げてを繰り返すと、俺の背に無意識に爪を立ててくる。
「ん、んんぅ…ちとせ、も…」
「イきたい?」
「いきたい…」
「じゃあ、『イかせて』っちおねだりして?」
「はぁ…はぁ…イか、せて?」
「よくできました」
何度かきつく扱き、せき止めていた熱を吐き出させると、きっぺーは体を痙攣させて果てた。
一度我慢させたおかげで、いつもよ多く白い液体がきっぺーの腹の上にまき散らされ、それを指ですくってねっとり纏わせる。
きっぺーの脚に割って入り、ゆっくりとその指を後孔に埋める。
一本をすんなりとくわえ、次に慎重に指の本数を増やしていく。
「ふぁ…やあああっ!!」
きっぺーの体が跳ねた場所をしつこく指で攻めると、熱を出し切ったきっぺー自身がまた兆し始めた。
「きっぺー、ここに俺の入れてもよか?」
きっぺーの嬌態を前に、俺自身も先が濡れるほどに立ち上がっていた。
指を引き抜かれ、収縮している後孔にゆっくり、挿入していく。
「んあっ…ちと、せぇ…はぁ」
最初の頃よりは、痛がらなくなったがいまだに俺の背中に軽く爪を立てる癖がきっぺーには残っている。
「はぁ…きっぺーん中たいぎゃ気持ちよか、よ…」
「ん、んあっ…」
軽く腰を揺するりながら、深く口付けて
きっぺーの体をぎゅっと抱きしめる。
「きっぺーも、ぎゅってして?」
言葉の通りに、きっぺーの腕に力が入ったのを確認してから一気にきっぺーの上体を起こした。
「あああっ…!」
体位が変われば、中の角度も変わりより深くきっぺーの気持ちいい所に当たる。
「ん、んんっあ…」
「いつもよりずっと気持ちよかとやろ?
自分の好きなように動いてよかよ」
迫り来る快楽に戸惑いながらもきっぺーは
いやらしく腰を揺らしブランデーで紅く火照った唇で俺にキスをする。
熱にうかされたような声で繰り返し俺の名前を呼んで・・・それが可愛くてつい笑ってしまう。
何度かきっぺーの中に熱を吐き出した後、二人してぐちゃぐちゃの体のまま抱き合って眠ってしまった。
――――
お前ら掃除しろよ。
20130105
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