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短編小説(オリジナル)
2

「やっ、痛っ…、いやだ、ほどいてくださいっ」

「駄目、七瀬は俺の言う事聞くの、そうでしょ?」

両手の動きを封じられた俺は肩を掴まれ、グイッと再び仰向けにされる。
Tシャツが胸上までたくし上げられ、ズボンは下着ごと下げられてしまう。

「や、やだっ、何するんですかっ!」

「ほら、暴れない」

「ひうっ!」

辻宮に自身が掴まれたかと思うと指先で優しく擦られる。
一瞬でぞわぞわと背筋に寒気が走る。

「っやだ…やだ…」

「七瀬、約束したじゃん」

「…あっ、あっ、や…めてっ」

自身を上下に擦られながら、辻宮の唇や舌が首筋を這う。
その舌が器用に肌の表面を滑っていく。
女でもないのに、舌が胸の突起を捕らえればピクッと身体が反応する。

「…ぁ…んぅっ、んん…」

強弱をつけて吸われるもどかしさに我慢しようとした声が漏れる。
ゆるゆると擦られている自身が連動するかのように震える。

「先輩…、お願、い…っ、もう、…っ」

「何?七瀬もその気になってきた?」

「違…、もう、離して…っ」

気を抜くと涙が出そうになりながらそう言う俺を見て辻宮はフッと笑う。

「じゃあ、奥田は退部…てことで」

辻宮はニヤリと笑みを浮かべながら身体を離し、そう放つ。
中途半端に弄られた自身がかすかに熱を持ち、俺は恥ずかしくてすかさずきゅっと足を閉じた。

こんなことされてまで奥田を守る必要はあるのだろうか?


「うぅ…酷い…ひどい…っ」

ポロポロと零れる涙を拭うことも出来ず、顔を見られないように横を向く。
両手が使えないから下半身を隠すことも出来ない。

「ねえ、奥田がいなくなるのがそんなに嫌?」

辻宮はため息混じりに俺にそう投げかける。
でも俺はしゃくりをあげて泣き続けた。

「じゃあさ、七瀬、俺にされるのとどっちが嫌?」

そんなの選べない。どっちもだ。
辻宮は泣き続ける俺を覆うように被さると、きゅっと閉じた足を大きく開かせた。

「や、やだ、っ…」

「俺、思うんだけど、この間ちゅーしてくれたし、俺にされるのそこまで嫌じゃないんじゃない?」

「それは…っ、仕方な…っアッああ、やっ」

何故か大きく開かされた足の間には辻宮の頭が見えた。
その瞬間ぞわぞわと広がる感覚に俺は背をしならせる。

「は、っああ、アアッ」

信じたくはないが、俺の自身は完全に辻宮の口内にあった。
そして自身は激しく上下に擦られて、舌があちこちをくすぐった。
初めての強烈な刺激に、俺の限界はあっという間だった。

「ひ、…っう、あッ」

先端が咥えられ、舌先がくるくると尿道口をくすぐる。

「や、やん…、やだ、あっ」

「なんでだよ…いい顔してるぞ?」

動きたくないのに腰が動く。
せり上がってくる熱が手に取るようにわかった。

「せんぱ…、でる、…も、だ…めっ」

快感を打ち消したくて足を閉じようにも、内ももに擦れる辻宮の髪がくすぐったくて力が抜ける。

「は、うっ、あ、アアアッ」

容赦ない自身への責めに、俺はこらえきれずに熱を吐き出した。
卑猥な水音を立てながら、その熱は辻宮に吸い込まれる。
辻宮が吸いあげる力を強める度に、ビクンビクンと動く腰が恥ずかしいのに、自分じゃ止めることが出来なかった。


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あきゅろす。
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