短編小説(オリジナル) 5 ―――― 「あ…っ、もう、無理、です…」 「まだ平気だろ、ほらっ」 「ああああっ」 床に手を着き、四つんばいの格好をさせられ、何度も後ろから突かれる。 その度に俺の先端からは透明に近い蜜が垂れ流れた。 「ふ、ああ、ん、…もう、嫌だ…あっ」 「まだまだだよ」 男は俺を後ろから抱き、自分の上に乗せると下から激しく揺する。 同時に、自身を掴み、上下に擦る。 「ああああっ、だめ、だめえ…ッアアア」 ――… 時間が経つにつれ、身体が麻痺し、全てが快感のようになっていった気がした。 最後に自分がどうだったかの記憶がないまま、俺は見覚えのあるソファーの上で目が覚めた。 「ん……」 「起きたか…?一之瀬」 見覚えのあるはずだ。 俺は今朝もここで、先生のモノを咥えていた。 その先生が苦笑しながら俺の側に近寄ってくる。 「…、いたっ」 身体を持ち上げるとギシッと痛みが俺を襲う。 さっきまであったことは悪い夢ではないみたいだ。 「なんで、俺…ここに?」 暖かいお茶を俺の片手に置きながら先生は優しく微笑みかける。 「今日の日直、俺で良かったな」 「………なんか、すみません」 「悪いのは一之瀬じゃないだろう?」 真顔で言う体育教師に俺も真顔でじっと目を見つめる。 そして、俺はギュッと体育教師の襟元を引っ張って下から睨みつける。 「悪いのは、お前だ」 「一之瀬…?」 俺はそのまま、先生を押し倒すとその上に乗っかるようにして座る。 上から先生を見下ろすと先生は不思議そうな顔をして、俺を見る。 「明日から先生の口でするの、やめます、食欲なくなるんで」 「あ、…ああ」 「その代わりに、先生が俺を食べてください」 そう言った瞬間、不思議そうな顔をしていた先生の口端がつり上がった。 end. [*前へ] |