短編小説(オリジナル)
4
「……っ…ひ…」
次第に、じり、と体内が熱くなった様な気がして思わず声を上げる。
店長の触っている場所ではなく、明らかに体内。
「…うっ…や…あ゛…っ」
じわじわとそれは大きくなり、腰へと響いた。
「効いてきたね」
熱くなっている場所はさっき店長がかき混ぜた場所だ。
きっと、変なものを注入されたのだろう。
熱くて、むず痒い感覚に襲われてそこは自然と収縮し、その変な液は奥へ奥へと広がってしまう。
「や、あ゛っ……はっ…熱い、熱いい゛っ…」
段々強くなる感覚に耐え切れず、俺は腰をくねらせ思わず足を閉じる。
開ききった口から唾液が垂れ、うまく呼吸が出来ず、息が乱れる。
「やあっ、なかが熱い…店長…っ熱い…」
「そっか、でも駒川くんは中触られるの嫌いでしょ?」
クスクスと笑いながら、店長は暴れる俺の腰を掴んで足を大きく開かせて自身を強く擦り上げる。
そこはビクビクと震えるが、今はそれよりも奥が疼いて仕方なかった。
「や、っ…なか、なか…むずむずする…手、取って…」
「取るわけないでしょ?」
「お願い…、あつくて…かゆくて…おかしく…な、る…っ」
俺は涙声で訴える。
このままでは本当にどうにかなってしまいそうなくらい、強烈な刺激が後孔を何度も収縮させる。
「ねえ、泣けばいいと思ってる?…よく考えて頼んでみなさい」
店長は冷たくそう言うと、後孔に触れようともせず再び自身を口の中に収めた。
「いやあっ…やだ…っあ゛ああ…」
求めた快感ではないのに、そこは絶頂を迎えてしまう。
再び吸い尽くされる感覚に思考回路は止まっていた。
ぐちゃぐちゃになった頭の中ではむず痒い後孔のことしか考えられなくなっていた。
もう、ここが更衣室で、自分が誰で、今こうされていることの意味なんかどうでもいい。
「なか、掻いて…くださ…い」
ほぼ、無意識に俺の口から発せられていた。
今、この狂いそうな苦しみから自分を解放してくれる人は目の前にいる店長だけなのだ。
「…自分で動きなさい」
後孔の溝に指が2本当てられる。
それを自ら腰を動かし、中へと押し入れる。
「うう…ああ…っああ…あっ」
指が2本全部入りきっても奥の疼きは解消出来なかった。腰を前後左右に動かし、内壁を擦る。
「てんちょ、…あつい…かゆい……」
「指じゃ足りない?」
「……足りない…です…」
熱い場所を収縮させながら腰をくねらせる。
店長はクスッと笑うと、指を引き抜いて自分のものを取り出し、入り口に当てた。
「これで掻いてやるよ」
「なに…?な…っああああああああああ」
一気に奥までズンッと入り込んだ塊に思わず悲鳴を上げる。
全身に電気が流れたかのような衝撃が俺を襲う。
「そろそろ、目隠しとってあげるよ…」
「はっ…あっ…あっあっ…え、やだ!やあっ!」
久しぶりに開放された視界に映りこんだものは、信じられない現実だった。
自分が店長のものに貫かれ自身を昂ぶらせていたのだ。
「や、だぁ…抜いて…っ…」
激しく出し入れされ、むず痒かった奥を突かれる。
ガンガンと全身が揺さぶられる。
「なに?掻いてあげてるのに、やめちゃっていいの?」
店長のものがぎりぎりまで引き抜かれ、浅い場所を擦る。
そうすると、奥がじわじわとむず痒くなり、無意識に腰を振り店長のものを奥へ導く動きをしてしまう。
「ごめ、んなさい、ごめっ…あっ、ああああああっ」
前立腺を激しく突かれ、白濁が宙を舞った。
「あああっ、もっと、掻いて…くださ…い」
涙を流しながら、腰をくねらせる。
奥を貫かれる度に背がしなる。
「あああっもっと、…もっとぉ…」
「わがまま言うのは、この口か?」
荒々しく塞がれた唇の間で舌が絡み合う。
背中から抱きかかえられ、上体を起こされ、下から突き上げられる。
「んっ…んんっふ…んんん」
指先で胸の突起をきつく抓りながら、行為を続ける。
自身からは垂れ流れるようにだらしなく蜜が溢れた。
「駒川くん…出すよ…」
「ひ、ああっああああああ」
どっと熱い液が中に広がっていった。
真っ白になる感覚と一緒に気付いたら、自分も達していた。
それから、何度も何度も突かれ、体内に熱が吐き出された。
やっと疼きがなくなった頃には、俺は気絶をしていた。
「駒川くん、後29回、何しようか?」
うっすら聞こえる店長の声は、もうあの遅刻を許してくれる優しい店長ではなくなっていた。
end.
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