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短編小説(オリジナル)
6

「助けに来てくれて、……嬉しかった」

「ん?」

「……僕を、気にかけてくれて、嬉しかった」

そもそも人と距離を置いている僕が、誰かにレイプされたことなんて他人からすればどうでもいいことだ。
ましてや、探し出して、助ける、ということなど絶対にありえないことだ。

「篠原は……、僕とまだ……、一緒にいてくれる……?」

涙声になりながら、弱弱しく問いかける。
考えるより先に、言葉にしてしまった。

「じゃあ、付き合って」

「え?」

「ちゃんと返事もらってない」

今更だと思ったが、篠原にそう言われコクンと頷いた。
篠原がフ、と笑って少し嬉しかった。

「先に帰ったのは、他の奴と一緒にいると雛太が嫉妬してるのが可愛かったから」

「……して、ない」

「はいはい、じゃあ俺がわるいね」

僕の聞きたいことがわかっているかのように、篠原は笑いながらそう放つ。

「はー、したくなる、やばい」

「……篠原ならいい」

「今日は、俺の家くる?」

「………行く」

「りょーかい」

ちゃんと行くと答えたのは初めてだった。
ちょっと嬉しそうな篠原に、自分も嬉しくなった。
シャワー室を後にして、僕たちは篠原の家に一緒に帰宅した。










―――…



「は、あ、ア、あっ、しの、はら」

ローションを後孔に注入され、中に篠原の指が出し入れされる。
赤くなっているであろう胸の突起に、優しく篠原の舌が這う。

「あ、あッ、あ、アッあ」

篠原のベットの上で、仰向けに転がされ、後孔が指によって広げられる。
ぐちゅぐちゅという水音がびりびりと脳内を麻痺させる。

「雛太、えっろ」

余裕のなさそうな声がして、指が抜かれる。
かわりに比べ物にならないくらいの熱い塊がなかへ侵入してくる。

「ん、ん、んぅ」

熱が奥まで到達すると、腰が掴まれ出し入れされる。
肌と肌がぶつかる音が室内に響き、中が擦られると自然と背をそらしてしまう。
篠原が覆いかぶさり、僕の晒された首筋に口づけをする。

「は、あ、イく、だめ、しのは、まって」

篠原の腕をつかみ、首を振るが全くもってペースが落ちない。
逃げようとすると腰を掴まれ引き戻される。

「や、や、んッ……――――ッ」

自身がビクン、と震え少量の液体をこぼす。

「は、アッああ」

達した自身がお腹に糸を引きながらピクッと震えた。

「雛太、まだ頑張れよ」

ゴリ、と前立腺が篠原の熱で圧迫される。
その度に、自身がピクピクと反応をし、快感が襲い掛かる。

「だ、め、イ……ッ―――」

何度も何度も擦られるそこに、再度ゾクゾクと湧き上がるように波がやってくる。
足先がつったようにぴんと張り、全身の筋肉が収縮するようだった。

「ア、ッ――――」

ただ、痙攣はやまず苦しいくらい絶頂が続く。

「ひ、なに、アッ―――――ッ、あ、あ」

ビクン、ビクン、と身体が痙攣し、頭が真っ白になる。

「イキっぱなしじゃん、雛太」

背中に腕が回され、グッと引き起こされる。
首が座らない子供のような僕を離れないよう抱いたまま、篠原は腰を動かした。
途中、ビクンと篠原のものが弾けて、中に熱が広がる。
一瞬動きがやむが、すぐに再開される。

「だ、だめ、アッ、とま、らな、――――ッ」

ほとんど悲鳴のような声が、ノドの奥から発せられて襲い来る快感から逃れようと必死に篠原にしがみつく。
ビクン、と身体が震えて中の篠原をキュウッと締め付けているのがわかる。

「また、イキそ……」

「死んじゃ、アッ、あ……ッ」

痙攣がやまない僕を見て、さすがに篠原は動くのをやめると、開いたままの唇に自分の唇と重ねた。
だんだんと落ち着いたところに、また腰をすすめる。

「ん、ん、ぅうッ、あ、は」

絶頂の波が再度やってきて、ビクンビクンと痙攣する。
呼吸も苦しくなるくらいに繰り返され、ギュウとまた篠原にしがみつく。


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