短編小説(オリジナル) 2 「ひ、っうあッ、ア」 「瀬野の身体いつもより熱い」 「だか、ら…熱、あっ」 頭はくらくらするし、意識が朦朧とするなか、強引に自身に快楽を与えようとする。 そして瀬野の自身は従順に、その快楽を拾ってしまう。 「や、んぅ、ん〜〜」 鼻にかかった声がマスクで覆われた口からくぐもって漏れる。 喋るのも億劫で、ぶんぶんと首を振ると袴田はフッと小さく笑った。 「いつもより元気ないからってそんな甘えた声出すなよ、昨日みたいにはしねえよ」 「触るの、やめ…」 「それは無理」 即答され、袴田の指が念入りに先端を刺激する。 そのせいで、瀬野の自身は本人とは打って変わって元気に反応を見せた。 溢れ出る蜜と、先程のローションが混じってぐちゅぐちゅと水音を出す。 「あ゛っ、あ、ああ」 「さすが変態」 そろそろ達する、という時にふと袴田の動きが変わる。 尿道口を広げるように指先でぐりぐりと刺激したあと、無機質な物がゆっくりと中に侵入していった。 「へ…?ひゃ、ッ、ああ」 ずるずるとスムーズに奥まで侵入していくそれは、細い棒状のものの先端にぷっくりとした小さな玉がついていて、ちょっと角度を変えると中が刺激される。 最初からこれがしたかっただけの袴田が何故か念入りに瀬野を拘束したのかがわかる。 「やだ、やだぁ、あ゛っ、アッ」 そろそろ達するという時に、やはり慣れない内からの刺激に頭が困惑する。 体格と同様、さほど大きくない瀬野の自身にその棒は前立腺まで到達していた。 「どうした?そんなにイイか?」 ガクガクと身体を震わせる瀬野を見て、袴田は満足そうに微笑むとローションで濡れた後孔に指をねじ込んだ。 「や、やめ、アア、あ゛っ」 後孔にねじ込まれた指が、前立腺をぐりぐりと捏ねられ、振動させるように刺激される。 ガクガクと腰が前後に揺れ、つのる射精感に追い打ちをかけるかのように、自身に挿入された棒がゆっくりと引き抜かれる。 [*前へ][次へ#] |