短編小説(オリジナル) 3 「ひ、ッ…っ」 じわりとお腹の中で講師の熱が果て、やっと講師の動きが止まる。 講師はとめどなく吐き出されていた蜜を指で掬って、露出した胸の突起に撫で付ける。 「や、…あ、ん」 「首から内腿まで吸われまくってキスマークだらけじゃん、ココもいっぱい吸われたの?」 「や、グリグリ、しな、で…」 人差し指で潰すように捏ねられ、じんじんと熱くなっていく。 「答えて」 「やっ、す、吸われた…」 「ふーん、だからこんなに女みたいな乳首なんだ?」 そう言って講師はグンッと挿入したままの腰を打ち付ける。 「やっ、もう、やめて…」 「やめるなんて、もう今更だよ」 「うッ、あっ、やあああ」 頭上でまとめられた手を掴み、講師はそれを自分の頭にくぐらせる。 そしてそのままそれぞれの両膝を抱え、勢いをつけて突き上げた。 「や、おろして、アッあ、やだっアッアッ」 支えが不安定な分、貫かれた場所に加わる衝撃は増していく。 少年はしがみつくように講師に抱きつく。 「は、ああん、あんっアアアッ」 恐怖と強い衝撃で頭が真っ白になり、少年は声を荒げた。 「やん、や、ッア、あ」 「はあ、吉枝くん、また出すよ」 「アッ、アッ、助け、てっ…」 じんわりとお腹が熱くなる感覚と一緒に、少年の意識が朦朧としだす。 講師はぐったりとした少年の身体を飽きることなく激しく揺らす。 「ん、ぅ、ッ…う、あ」 消えるような喘ぎ声をあげて少年は涙を流す。 講師は少年を再び机に下ろすと激しくピストン運動をした。 「アッアッあっんん、ん」 掠れた声を遮るように講師は少年に口づけた。 「んっん」 貪るように唇を合わせて舌を絡める。 ゆるゆると腰を動かしながら、舌を吸い上げると、少年はぐったりと力が抜けてしまった。 「吉枝くん?」 気づいて唇を離すと、少年は気を失って眠ってしまっていた。 泣いて赤くなった目元を優しく撫でて、再びキスをしようと講師は顔を近づける。 「全部見てたよ」 シンとした空気を切るようにその声は講師に届く。 バッと講師が顔を上げると、教室の入り口から1人の男が近づいてきた。 講師は慌てて、少年から自身を抜き取ると衣服を直し後ずさる。 「だ、誰ですか、あなた」 「俊くん家の近所に住む者です」 「なんでここに…」 「さあ?」 無表情で受け答えする男は、少年の手首に巻かれたネクタイを優しくほどいて床に落とした。 泣き腫らした顔を優しく手で拭うと、そのまま髪を梳いた。 「俊くん、抱いてみてどうだった?」 「………は?」 「良かったんでしょ」 講師は、この男が少年に性的暴行した本人だと気付く。 男の目は少年を見つめるとうっとりと目を細め微笑んだからだ。 少年と深い関係になりきっと、1度だけじゃない行為を及んできたのだろう。 「あなたが、吉枝くんを?」 「言っとくけど俊くんは渡さないからね」 しばし講師に向ける顔は冷めた無表情だった。 「……なんで、止めなかったんですか」 見られていた混乱と冷静すぎる男に対する恐怖で、講師は声が震えてしまう。 「なんで?」 男はふふっと笑う。 「キミなんかじゃ僕に勝てないと思ったから」 少年の開かれた足の間に手を伸ばし、男は少年の足を広げる。 幼い性器を掴み、先端をちゅうっと吸い上げる。 「んっ」 見せつけるように、舌を伸ばして全体を舐めあげる。 ピクッと少年の身体が反応するが、意識は戻らないようだった。 少年の後孔からは講師の出した精液が溢れ、男はそこにも唇を当て吸い上げた。 「ん、…ッ」 講師は目の前で淡々と行われる事にただ固まるしかなかった。 ぢゅっぢゅっと音がして、止んだと思ったら男は講師に近づき、顎を掴む。 「…ん゛ッ」 傾けられた顔は近づき、そのまま講師の唇と重なった。 ちゅく、と音がして、ドロッとした液体が口内に広がり、講師は眉間に皺を寄せる。 「若いうちは抑えが利かないし、仕方ないよね」 顎に男の爪が食い込む。 「でも2度目は許さないよ」 少年を抱えて男は帰って行った。 男の異常な雰囲気に、金縛りにあったかのように講師は動けずにいた。 「俊くん、俊くん」 「しゃしゃ、おか、さ…?」 「俊くんを1番愛してるのは僕だよ」 口の中に残る苦味が、講師の胸をもっともやもやとさせた。 end. [*前へ] |