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短編小説(オリジナル)
5

「ああああん」

「気に入った、しばらくコイツで遊んでやろう」

王が青年の腰にするりと手を伸ばし、男達は支えていた手を離す。

「ア゛ッ、ああああっ」

青年の体重で奥まで王の熱が貫かれる。
感じたことのない熱に、青年は背を反らしながら突き上げられる快感に自身から蜜を溢す。

「ココも可愛がってもらったようだな」

王の指が青年の自身をピンと弾き、先端をぐりぐりと擦り押せば、青年は嫌がるように身体を捩り、涙を流した。
横に居た男が手に持った機械を王に渡すと、王はニヤリと笑ってその機械のスイッチを入れた。

「や、いや、やっ…」

嫌な振動音に、嫌な予感がし、青年は泣きながら首を横に振った。

「い、やです、も、お願いします、もう、わたしは、もうっ」

縋るように青年は懇願した。
王の熱に突き上げられながら、必死に言葉を紡ぐ。

「こん、な、これっ以上、死ぬ、死にます…、死に、ますっ」

「ああ、地獄に連れてってやるよ」

低く、鼓膜を震わせるかのような王の低い声が青年の耳に直接吹き込まれる。
同時に、振動は青年の自身へと強く押し当てられた。

「ひ、い゛、ッアアアアアア」

噴出すように吐き出される、青年の蜜が両者の身体に滴り落ちる。
青年の身体は仰向けに倒され、左右の足を男達が掴み押さえた。
まるで熱した鉄の棒のような王の昂ぶりが前立腺をぐりゅぐりゅと揉み擦りながら後孔を出し入れされる。

「たす、けて、たすけっ、えあ゛ッ」

自由の利かない身体をくねくねとくねらせながら泣き叫ぶ青年を、王は容赦なく貫き続けた。
今日初めて弄られ、吸われ、擦られ続けた亀頭が赤く光る。
そこに機械が当てられると、青年は我を忘れてよがり狂った。

「アアア゛ッ、いやあああっ、や゛ああア」

吐き出しても吐き出しても青年の自身からは透明の液が噴出した。
しかもあろうことか、王は男達に青年の自身に機械を括り付けさせ、自らは青年の腰を掴み先程よりも動きやすくなった身体を何度も打ちつけた。

「ひい、いい゛っイイ、イッ、ああ゛ッ」

薬のせいなのか、何が理由なのかなどは気にしている余裕もない。
終わりの見えない快楽に青年は絶望を抱いた。








「ハアッ、はっ、ッ、あ゛っ」

散々に喘がされた身体を、次は王に仕えていた男達が犯す。
青年は枯れた声を漏らしながら、その光景を楽しそうに眺める王へと視線を向ける。

「こ、…っせ…、ころ、せ…」

生理的なものなのか、精神が崩壊されたのか、青年は涙を流しながら口を動かした。
それに気付いた王の唇がゆっくりと弧を描く。

「お前はもう死んだようなものじゃないか」

ゆっくりと立ち上がり、男の上に跨がされ、身を捩る青年に近づくとその顎を掴む。

「こんな姿で帰れるか?子を産めるか?女よりも酷く乱れるようなお前が」

ぐっと歯を食いしばって顔を歪める青年の口に、王は指を捻じ込んだ。
歯と歯の隙間にグイッと差し入れて、開かせると、小さく畳まれた舌を自らの舌と絡ませる。

「ンッ、んっ、んっんん」

舌がれろれろと舐められ、吸い出される。
しばらくしてとろんと蕩けた表情になった青年の口から指を抜き取った。

「んっ、んん」

くったりと夢を見ているような、心地よい表情をした青年はそのまま意識を手放した。





「あれ、気を失っちゃいましたね」

「わたし途中でしたのに…」


男達が青年から離れると、王はその青年を抱き上げた。


「可愛い寝顔だ」

そして青年を自分のベッドに寝かせると、噛み付くように唇を重ねた。







それを見た男達は顔を見合わせ、ニヤリと口端を上げる。


「そろそろ俺達、自由になれるかもな」


1人が小さく呟くと、他の2人は静かに頷いた。











end.



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あきゅろす。
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