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短編小説(オリジナル)
2

「ただ殺すだけじゃつまらないだろう、痛めつけてボロボロにして、情報を吐かせて、お前の守っている国を、この手で潰してやるよ」

「下衆めが…ッ」

「何とでも言え、しかしお前の国の奴等は皆お前を恨むだろう…、とんだ裏切り者だ、ってな」

「アアア゛ッ」

ニヤリと王が笑みを浮かべると、鞭を振り続ける男を片手を上げて制す。
その横に立つ、また別の2人の男に顎で支持し、男達は青年の寝巻きをびりびりと破きだした。

「やめ、っ、やっ…」

「続けろ」

露になった背中に、太腿に、胸に、バチンッと鞭が叩きつけられる。

「ア゛アアッ」

青年の白い肌に、段々と痕が刻まれていく。
激痛で意識は朦朧とし、青年の口端からは唾液が垂れ流れた。

「い゛っ、い゛あ゛ッ」

バチンッという音が響く度、自分の情けなさに涙が滲む。
まるで1回ごとにプライドごと叩き崩されているかのようだ。

「う゛ッ、ウ゛ッん゛っ」

「止めてほしければ、何か吐いてみせろ」

「い、やあ゛ッああ、だッ」

「ふん、確かに兵として生きれば、痛いのには慣れるだろう」

王が再び片手をあげて、鞭を持つ男の動きを制した。
そして手のひらを上にし、指をクイッと自分の方へ倒した。
さっと2人の男がそれぞれ片足を持ち、背中を支え、痛みにビクビクと痙攣する青年を王の前に運んでいく。

「なんだ、よく見れば最近精通したような顔してるガキじゃあないか」

力なくうなだれる顔をグイッと顎を掴まれ持ち上げられる。
食いしばり続けたせいか、全身の痛みのせいでか、カタカタと震える上下の歯の隙間に指を差し込まれた。

「お前、あの薬を持って来い」

鞭を持った男はすぐさま、隣の部屋から細く筒のような入れ物を持ってきた。
王が青年の口を大きく開かせ、歯を押さえる。

「入れろ、半分は残しておけ」

「んあ、あ゛ッがッ、がはッ」

男は王の命令で、青年の口にトプトプと液体を流し込んだ。
上を向かされ、無理やり入れられたそれは、喉を通り体内に入り込んでいく。
途中むせて咳き込んでも、容赦なく流し込まれた。

「んぐ、ッぐ、う゛っ」

「結構飲んだな、残りはこっちだ」

「…ッ!や、やだッアッ、あああ゛ッ」

2人の男によって押さえられた両足は大きく開かれていて、液体を持った男はその筒の少し細くなった出口を容赦なく青年の後孔に押し込んだ。

「な、に、い゛ッあ、入って、くる゛ぅ」

排泄する場所に液体が入ってくる、未知の感覚に青年は首を激しく振って拒否した。
だが、王の命令により、青年が抵抗したとしてもその行為は止められることはない。

「いっ、い゛ッあ゛ッあッ」

口に流し込まれたのと同じように、足がグイッと更に持ち上げられ、上を向いた後孔には必然的に流れ下りてくる。

「兵には興味なかったが、お前はなかなかそそるじゃないか」

楽しそうにケタケタと笑う王の言葉も、青年の精神を段々と叩き崩していく。
最後の最後まで、筒の中身が注がれた。
支えている男達はそれを溢さぬように後孔を上に向かせたまま、蓋をするかのように異物を押しこんだ。

「う、う、痛いッ、あッ」

液体が注がれているからとはいえ、今さっき開かれたばかりの場所は固く窄まっていて、ミチミチと蕾の皺は伸びきっている。

「安心しろ、そんなに太くない、それにこれからもっと太いのが欲しくてたまらなくなるからな」

王が手を伸ばし、青年の後孔に埋まった異物を掴む。
青年の力が入り、ギチギチと滑りの悪いそれを無理やり前後に動かしながら、その上に垂れる袋をぎゅっと抓った。

「アアア゛ッ、いた、いたいッ」

「痛いのがいやなら可愛い声で鳴いてみろ」

「い゛っ、いや゛ッ、ア゛ッアア」

痛みで身体が硬直するが、次第にじわじわと違う感覚が競り上がってくる。
異物を入れられた後孔が溶かされていくかのように熱くなり、身体がぶるぶると震えた。


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