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短編小説(オリジナル)
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「ん、あ、っ、や、んっんっ」

家に着き、僕が降りようとした瞬間、笹岡さんは僕のズボンに手をかけて引きおろし、自身を指先で捏ねるように弄りだした。
唇も塞がれ、さっき以上に口内を犯される。
自分の唾液が笹岡さんに飲まれ、舌の感覚が訳わかんなくなるくらい吸われて、口端からだらしなく涎が垂れた。

「んっん、んっ」

弄られ続けている自身と身体が連動するようにビクビクと跳ね、絶頂を迎えてしまうのはあっという間だった。
ぐったりした僕は逃げる間もなく、笹岡さんに抱きかかえられると家の中に連れて行かれた。

「嫌っ、いや、笹岡さ、ん…っ、僕、家、帰る…」

「あ、それなら俊くん家で可愛がってあげようか、でもお母さん起きちゃうかなあ?」

笹岡さんは楽しそうに恐ろしいことを言うと、ズボンが脱ぎかけでだらしない格好の僕をゆっくりリビングのソファに座らせた。

「さ、笹岡さんの家だって…奥さんがっ」

「大丈夫だよ俊くん、妻は今お家にいないよ」

笹岡さんは上着を脱ぐと僕を後ろから抱きしめて、コートに手をかける。

「さ、笹岡、さん、っ、僕、帰るってば…」

「俊くん、愛してる」

「笹岡さっ」

「愛してる…俊くんは誰にも渡さない」

「やっ、わっ…」

嫌がる僕からコートを剥ぎ取り、荒々しく全ての衣服を取り去られてしまった。
ただ、怖いというだけで、僕は裸にされた自分を興奮した目で見る笹岡さんの視線で動けなくなってしまった。

「可愛い、俊くん」

確かめるように、肌の上をするすると笹岡さんの手が舌が滑っていく。
胸の突起が強く吸われたかと思うと、ギュッと歯が立てられる。

「やっ、痛い…」

「俊くん、…アイツともこういうことしてるの?」

「…アイツ?」

「恋人なの?俊くんとどんな関係なの?エッチなことしてないよね?」

彼女などはいないし、全く意味のわからない僕は怖い顔で見つめる笹岡さんに、只小さく首を振る。

「誰のことか…」

「昨日、来てた」

「え?」

「一昨日も、一週間前も」

その日は確か、学校のクラスメイトであり大の仲良しである友達が遊びに来ていた。
だが、何故彼がそんな風に見られているのか疑問であり、僕はただ首を振り続ける。

「そんなんじゃ、ない…そんなんじゃないです」

「本当に?」

ギリギリと突起が強い力で指で抓られる。
僕はヒッと声をあげると、コクコクと大きく頷いた。

「ふーん?」

「本当です、本当に、友達だし、そんな風になる訳ないし…」

「そんなのわからないよ」

少し怒った笹岡さんの声に僕はビクッと身体を振るわせる。
笹岡さんの手がゆっくりと自身におりていき、ギュッと掴まれる。

「…や、ッア」

「俊くんはこんなに可愛いんだから」

「ひゃ、あ゛っ、い゛っ、いあっ、やめて…ッ」

痛いくらいに掴まれて僕はジタバタと暴れながら、その手を離させようと引っ張る。
怖くて、痛くて、僕が涙を流すと笹岡さんは口端を上げ、ゆっくり手を離して僕を包み込むようにギュッと抱きしめた。


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あきゅろす。
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