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CHANGE
18



「おい、そろそろ自分の部屋戻れよ」

20分程経つと鈴花も落ち着いたようなので部屋に戻るように促す。俺も流石に瞼が重くなってきた。


「……ん?」

気のせいだろうか?肩から寝息が聞こえるのは…。

「もしや…寝てる?」

試しに軽く揺すったら、唸りながら逆に強く首に抱き着かれてしまった。

(ホント勘弁してくれ……)





「…はぁ」

いくら頑張っても起きてくれないし離れてくれない。

(もう限りなく面倒だ)


許可なく他人の部屋に入るのは気が引けるので俺の部屋に運ぶことにした。

生憎ベットは二人寝ても余裕なくらい広いので大丈夫だろう。


「よっと」

首から手が離れないので前抱っこの状態になる。鈴花が軽いということもあるけれど、実際着痩せしているが筋肉はあるので余裕で運べた。



「…どうしよ」

ベットに下ろそうとしたがやっぱり離れない。

(もういいや)

俺も眠気が限界なのでベットにそのまま潜り込む。

鈴花は少し身じろいだ後、おれの胸元に顔を埋めて動かなくなった。





(誰かと寝るのなんて久々だな)

あの頃は“ベットが狭いから”って理由付けられて抱え込まれて一緒に寝ていた。

(懐かしいな)


あの温もりを思い出していると、直ぐに俺の意識も落ちていった。






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