◆中〜高学年
小学校4年の時。
親父殿の友達の娘さん、Tと知り合いました。
わしと同い年で、わしと同じくいろんなカラオケ大会に出場していたためにすぐに打ち解け、とっても仲良しになりました。
家が近かったので毎日一緒に遊んだ。
カラオケ大会も一緒に出場した。
いつも一緒だった。
…今にして思えば、
それは間違いだったのかもしれません。
Tとは学校が違うので、
いつの間にかわしの学校での友達は離れていき、……
そしてわしは学校で孤立…
いじめられるようになりました。
いじめられるようになってから、僅かに残っていた友達さえも離れていき、
本当に友達が一人も居なくなった。
一方カラオケ大会には変わらず出ていたのですが、
当時は(今もかもしれないけど)予選を通過し決勝戦に出場した人達のカラオケ大会の模様を、ラジオで公開生放送…なんて事もよくあったんです。
ラジオでわしの歌声が流れた次の日は…学校が辛かった。
『いやー昨日さマジ気持悪くて鳥肌立ったわ…』
『ラジオ腐るよね〜』
『気持悪いんだから二度と出るなっつーの。何考えてんだか』
『気持悪〜ギャハハ!耳腐る〜』
わしにわざと聞こえる様に大声で、ジロジロとわしを睨みながら。
そしてわしの気性が荒い面はなりを潜め、
何を言われても何も言い返せず、
誰かに助けを求める事すら脅え、
ただ黙って涙を流す日々が続きました。
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