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◆気付けなかった感情
よく居るんですよね、障害を持ってるからって我が子を施設に入れっぱなしで、都合が悪い訳でもないのに面倒だからと会いにも来ない最っ低ーな親って。


そんな最低な人間と一緒になりたくなかったので、仕事の都合で長期の帰省は無理だったけど、

その代わり月に一度は帰省の機会を設ける事にしました。



…休日に羽根も伸ばさず、わしが姉ちゃんの面倒を見なければならないんだと、
変に気を張って。




確実にストレスが蓄積されていく中。






それまで暇人だったKが、忙しくなり、うちにあまり来なくなりました。







なんて言うか…
Kがうちに来ない日は、胸が締め付けられる様な苦しさ、寂しさを感じました。


次第にその感情は強くなり、

そしてそれは爆発して、
Kに対してしつこくうちに来る様に言ったり辛く当たったり、
…随分自分の我が儘で嫌な思いをさせてしまう様になり、



やがてKは暇な時でもうちに来なくなりました。




その時は、自分でどうしてこんな感情になるのか分かりませんでした。



後になって気付きました。そして、Kはとっくに気付いていたのです。


わしはKの事を友達として見ていなくて、




『母』として見ていて、べったりと甘え強く依存してしまっていた事に。


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あきゅろす。
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