◆危篤
ショックだった。
モルヒネは、もう癌が末期で全身が常にひどく痛み、もう助からないと判断された時に投与される。
そして、その何日か後。
いつもの様にKと一緒に見舞いに行ったら、
…母さんはいつもの病室に居なかった。
なんだか変な機械が沢山ある所に居た。
このうねうねした機械は一体何?
嫌な予感から逃れるためにぼんやりとそう思ってた。
母さんは、…
言葉を満足に喋る事が出来なくなっていました。
わしは聞き取れなかったけど、
介護の資格を持っていて聞き取れたKが伝えてくれた。
『今日、お前ら晩飯は何にするんだ?』
…こんな時まで娘の心配かよっ!なんで自分の心配しないんだよ!!!!
…それから間もなくして意識がなくなり、
危篤状態になったので、親戚と姉ちゃんを緊急召集。
病院に泊まり込む事になり、代わりにカッパやK、Kの彼氏が家の掃除や他の事を慌ただしくやってくれて、
…その優しさに、涙が出そうになった。
母さんのベッドの横に布団を敷いてもらい、そこでその日は寝る事に。
ピッ、ピッ、と、音が鳴る、心音数を図る機械やら血圧を図る機械やらを、ボーッと眺めてた。
先生に言われた数値を切ると、慌てて先生を呼びに行ったりしたけど。
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