◆慟哭 その後、随分さまよい…もうわしも母さんも精神が擦りきれる寸前になった時。 『断酒会』を置いていて、昔からお世話になっている病院に相談に行く事にしました。 その病院はかなり小さく、正直あまり宛てにしてなかったのです。 ですが、 その病院には昔から馴染みだった断酒会の方々が居て、そして、先生も。 皆ボロボロだったわしと母さんを、優しく受け入れてくれた。先生も知り合いの大きな病院を紹介してくれた。 安心し、すっかり緊張の緩んだわしは、泣き叫んだ。 それまで抑えていた感情を爆発させて。 先生にすがりついて、病院がぶっ壊れるんじゃないかって位、泣き叫んだ。 そして、泣き叫びながら思った。 弱いってのは、最大の罪だと。自分の事を大切に思ってくれてる人を不幸にするから。 何よりの許されない大罪だと。 [*前へ][次へ#] [戻る] |