空にうつるもの
3
翔らしいというか、なんというか………。
『はぁ……。
あの日に関しては、翔の助けになったなら後悔してないし……。
それはもお、病院でも言ったろ?
噂に関しては、周りが勝手に広めたものだ……。
噂ってまわるの速かったりするしな。
そんなに噂になっているなら…………、一緒に名前が出ている、【銀の雫】が俺をほっとけないのもなんとなく分かる。
あんまり自分を責めるなよ、翔。』
うっと翔が呻いた。
「お前はほんと、お見通しだよな。……………ありがと。」
『おう。翔がいつまでも気にしてると、俺までどうしていいが分からないからな。
どちからといえば、ドンッと構えてくれてるほうがいい。
……ところでいつ行けばいいんだ?』
沈んだ顔から笑顔が見え始めたとこで、聞いてみた。
「出来れば近いうちがいい。………今日の放課後は暇か?」
『時間ならあるよ。』
「なら、今日でもいいか?」
『了ー解。』
「ああ。」
そして、昼休みは終わった………。
さて、放課後はどうなるやら………。
[*欠月][満月#]
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