[携帯モード] [URL送信]

空にうつるもの









いつの間にかそんなことになっているなんて………。











驚きすぎて言葉が出てこない。







「実は………、










噂が広がりすぎたのもあって、【銀の雫】の溜まり場に連れてこいと言われているんだ、……蓮李を。」






……っは?










『……俺を?』












「あぁ。副総長が呼んでる……。噂ほど強いなら、チームに入らないかとも言っていた。」






『………。』










「もちろん無理にとは言わない。





………溜まり場だけにでも、来てくれないか?」











もちろん、チームに係わることなんて今までに無い……、その俺がましてや溜まり場なんて、とも思う。












それでも、翔の【居場所】になら………、行ってみようかとも思った…。








『……翔も一緒になら、別にいいよ。』














それが、しばらく悩んで出た答えだった……。







「………悪いな。」








蓮李の返答にホッとした翔だが、……どこか表情が暗い。






……またか。










『………っで。また俺を巻き込んでしまった、と自分を責めている訳だ。』







ジトッとした目で、翔を見る蓮李。







目を見開く翔。






「……あぁ。」












……やっぱり。








どうりで、朝から表情は硬いし、言いにくそうにしている訳だ。





[*欠月][満月#]

7/38ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!