空にうつるもの
発覚
「…………街で今、話題の噂がある。
族に関係のある奴はみんなが知っている………。
…………【舞闇】が、現れたと。
そいつは、舞うように戦い、暗闇から現れる。
限りなく強く………。
そして【銀の雫】と関係があると。」
『確か…、【銀の雫】って、翔の入ってるチームだったよな?』
「あぁ。」
『………その話をなんで俺に?』
それは、話を聞いていて思った疑問だ。
翔はその質問にあえて答えず、話を続けた……。
「……何故彼の噂がこんなにも広がったのかは、分からない。
一度しか、喧嘩をしていないのに。
噂の始まりはゴールデンウイークのある日だ。」
………だんだんと嫌な予感がしてきた。
「そいつは、【銀の雫】の幹部を助けるために……、戦った。」
苦々しい表情の翔。
『………それってまさか…………。』
「……ここまで言ったら分かるか?
【舞闇】は………、おまえだ。」
『………お、れ?』
「確認してみたら、【銀の雫】の幹部で、ゴールデンウイークに喧嘩に巻き込まれたのは………、俺しかいない。」
翔を助けたのは俺で…。
【舞闇】は俺で…。
『……はぁ?何で通り名までついて、大事になってるんだ??俺………、あれ以来一度も喧嘩してないぞ。』
衝撃すぎて、頭が混乱してきた。
「………それが俺も不思議なんだ。」
[*欠月][満月#]
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