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空にうつるもの











蓮李は、鮭おにぎりの袋を破きながらチラリと翔を見た。








眉間にシワがより、何か考え込んでいるようだ………。










いつもは軽口をたたきながら食事をたのしむが、……………今この場に会話は存在しない。








蓮李もわざわざ会話をふることも無く静かに食事をとっていく………。









翔が何かを伝えようとしている。















………ならば、自分は待っていようと思ったのだ…………。













ーーー…ーー‥-













全て食べ終わっても、翔はなかなか話そうとしない……。









………どうしたのかな。












そう思いながら、空をぼーっと眺めていた。











「…………街で…………。」










しばらくそうしていると、翔の声がした。








顔を翔の方へ戻すと、まっすぐ……そして辛そうに顔をしかめた翔が見ていた。








視線で続きを促すと、翔は話し始めてくれた………。








[*欠月][満月#]

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