空にうつるもの 嵐の前の ーガラ 「おっ!おはよー。」 教室に入ってすぐに話し掛けてきた工藤が、笑顔で机に座っていた。 『はよ!おまえいつも早いよなぁ〜。』 それに答える蓮李も笑顔だ。 「バスの時間に合わせたら、このぐらいになるんだよ。」 『へぇ。そいやあ工藤はバス通だったな。』 ーーー…ーー‥- ゴールデンウィークが過ぎると、どの授業の進路もペースが速くなり、予習や宿題に追われる日々だった……。 そんなことに追われているうちに、毎日が淡々と過ぎてく……。 翔のケガもすぐ良くなり、ちょくちょく2人で遊んでいた。 ゴールデンウィークの時のようなことは、あれ以来なかった………。 蓮李の中では、族に絡まれた記憶など薄れていた………。 ーーー…ーー‥- [*欠月][満月#] [戻る] |