空にうつるもの
選んだこと
そんなこと、思う必要ないのに………。
『……絡んできた時のアイツらの言動でさ……、翔のチームに関係してるのは……何となく分かったよ。
こうなったのは……………………翔のせいだ。』
ビクッと翔の体が動いた。
『……そんなこと……、俺が言うと思ったか?』
バッと顔をあげてこちらを見てくる翔。
やっぱり思っていたのだろう。
はぁ…。
『……言うわけないじゃん。俺別に翔に巻き込まれたなんて思わないよ。
……たとえ巻き込まれたんだとしても……翔のことなら、俺自身から巻き込まれにいってやるよ。
言ったろ、自分のことは自分で守れるって。
………族のことがついて回るのは、翔が身を置いている場所であり、翔の一部なんだから当たり前だろ。
そうゆうことも全部含めて俺は………翔のそばにいること選んだんだ。
今さらどうこう言うつもりない。
なめるなよ。俺を。』
翔の目を見て言い切る。
呆然と見つめてくる翔。
そんな翔を見て俺は…。
『俺、翔のダチでよかったよ!!』
ふにゃっとした笑顔を翔に向けた。
戸惑ったような目を向けてくる翔。
しばらくして、徐々に落ち着いた顔に戻っていった。
「フゥーーー……。」
体の力が抜けていく翔。
「ほんと………、かなわないな。蓮李には。」
そこには、仕方ないなぁっていってるような…、クシャッとした笑顔の翔がいた……………。
[*欠月][満月#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!