[携帯モード] [URL送信]

空にうつるもの
選んだこと






そんなこと、思う必要ないのに………。






『……絡んできた時のアイツらの言動でさ……、翔のチームに関係してるのは……何となく分かったよ。









こうなったのは……………………翔のせいだ。』









ビクッと翔の体が動いた。













『……そんなこと……、俺が言うと思ったか?』



バッと顔をあげてこちらを見てくる翔。




やっぱり思っていたのだろう。




はぁ…。










『……言うわけないじゃん。俺別に翔に巻き込まれたなんて思わないよ。




……たとえ巻き込まれたんだとしても……翔のことなら、俺自身から巻き込まれにいってやるよ。




言ったろ、自分のことは自分で守れるって。





………族のことがついて回るのは、翔が身を置いている場所であり、翔の一部なんだから当たり前だろ。




そうゆうことも全部含めて俺は………翔のそばにいること選んだんだ。




今さらどうこう言うつもりない。




なめるなよ。俺を。』





翔の目を見て言い切る。






呆然と見つめてくる翔。





そんな翔を見て俺は…。




『俺、翔のダチでよかったよ!!』




ふにゃっとした笑顔を翔に向けた。








戸惑ったような目を向けてくる翔。




しばらくして、徐々に落ち着いた顔に戻っていった。






「フゥーーー……。」




体の力が抜けていく翔。






「ほんと………、かなわないな。蓮李には。」




そこには、仕方ないなぁっていってるような…、クシャッとした笑顔の翔がいた……………。








[*欠月][満月#]

18/22ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!