空にうつるもの
3
母の“死”の知らせ。
豪雨により、視界が悪く車と接触事故が起きた。
打ち所が悪く……即死…だったそうだ。
病院にかけつける、俺と父親。
父親は仕事場から駆けつけてきたので、スーツを着ていたが、今では伝う雫がシミをつくっている。
当たり前だ、急いで駆けつけてきたのだから…。
父親と入った病室。
横たわる母親の顔は…、ただ、眠っているだけのようで……。
……まったく実感がわかない。
ただ……。
ぼう然と………。
母の顔を眺めていた…。
それは、小学校5年生の夏のできごと…………。
それは………、
突然の悲劇………。
[*欠月]
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