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空にうつるもの





母の“死”の知らせ。



豪雨により、視界が悪く車と接触事故が起きた。




打ち所が悪く……即死…だったそうだ。




病院にかけつける、俺と父親。



父親は仕事場から駆けつけてきたので、スーツを着ていたが、今では伝う雫がシミをつくっている。

当たり前だ、急いで駆けつけてきたのだから…。



父親と入った病室。




横たわる母親の顔は…、ただ、眠っているだけのようで……。



……まったく実感がわかない。





ただ……。

ぼう然と………。



母の顔を眺めていた…。




それは、小学校5年生の夏のできごと…………。


それは………、


突然の悲劇………。




[*欠月]

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