[携帯モード] [URL送信]

空にうつるもの
逆恨み


ー蓮李side







はぁ………。
なんでこんなことに。







この状況を、どう説明したらいいのか…。



知らない男たち三人に囲まれている……。







「………っ!!………!!」



さっきから何やら言っているが、正直あまり聞いてない。




翔の知り合いみたいだけど…………なんで俺?







翔を見送った後、道の端によって…翔を待っていた。





すると突然……、誰かに両腕を掴まれていた。



そして、引っ張られたと思ったら……すぐ近くの人通りのない路地に、連れ込まれていたのだ。




で、今にいたる。





「お前、さっき天峰翔と一緒にいたよな…。」




『…………。』




このまま無視し続けたら……諦めて解放してくれないだろうか?





そんなことを思っていても、伝わるわけもなく……男たちの話は続く。




「お前に恨みはないが、天峰がいる“銀の雫”には、たっぷり世話になってなぁ〜。




お前を傷つければ……幹部である天峰は、どんな顔をするかなぁ?」




三人の中ではリーダーっぽい男が……気持ちの悪い、ニタッとした顔を近づけてくる…。









………やっと状況を理解した………。




つまり、逆恨みか。





多分、喧嘩か何かで負けたのだろう。



復讐したくても、真っ正面からいったら……どうせ勝てない。






で、関係ない…弱そうな一般人(俺)を襲って復讐ってことか?










さて、どうしようかな。





[*欠月][満月#]

9/22ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!