空にうつるもの
逆恨み
ー蓮李side
はぁ………。
なんでこんなことに。
この状況を、どう説明したらいいのか…。
知らない男たち三人に囲まれている……。
「………っ!!………!!」
さっきから何やら言っているが、正直あまり聞いてない。
翔の知り合いみたいだけど…………なんで俺?
翔を見送った後、道の端によって…翔を待っていた。
すると突然……、誰かに両腕を掴まれていた。
そして、引っ張られたと思ったら……すぐ近くの人通りのない路地に、連れ込まれていたのだ。
で、今にいたる。
「お前、さっき天峰翔と一緒にいたよな…。」
『…………。』
このまま無視し続けたら……諦めて解放してくれないだろうか?
そんなことを思っていても、伝わるわけもなく……男たちの話は続く。
「お前に恨みはないが、天峰がいる“銀の雫”には、たっぷり世話になってなぁ〜。
お前を傷つければ……幹部である天峰は、どんな顔をするかなぁ?」
三人の中ではリーダーっぽい男が……気持ちの悪い、ニタッとした顔を近づけてくる…。
………やっと状況を理解した………。
つまり、逆恨みか。
多分、喧嘩か何かで負けたのだろう。
復讐したくても、真っ正面からいったら……どうせ勝てない。
で、関係ない…弱そうな一般人(俺)を襲って復讐ってことか?
さて、どうしようかな。
[*欠月][満月#]
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