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空にうつるもの



ーー・・・―――・ー


ープツッー・プルルルルルル プルルル



静寂を破ったのは一本の電話。


静かなこの空間に鳴り響いた電話の音に、必要以上に驚いてしまった。



―カチャ

とりあえず電話に出てみる。……いつもは、

『はい。もしもし。』

お母さんが出てくれるのに………。




『ーーザー…そちら春日綾音様のお宅ですか?ーーガヤー・ガヤー・・――
こちら北山病院の者です。………実は………。』





視界が暗転した。




ードサッ


思わず座り込んでしまう……。




意識がしっかりしていたのはここまでで、

…その後のことは、
よく覚えていない……。



[*欠月][満月#]

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