空にうつるもの
2
ーー・・・―――・ー
ープツッー・プルルルルルル プルルル
静寂を破ったのは一本の電話。
静かなこの空間に鳴り響いた電話の音に、必要以上に驚いてしまった。
―カチャ
とりあえず電話に出てみる。……いつもは、
『はい。もしもし。』
お母さんが出てくれるのに………。
『ーーザー…そちら春日綾音様のお宅ですか?ーーガヤー・ガヤー・・――
こちら北山病院の者です。………実は………。』
視界が暗転した。
ードサッ
思わず座り込んでしまう……。
意識がしっかりしていたのはここまでで、
…その後のことは、
よく覚えていない……。
[*欠月][満月#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!