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空にうつるもの










「………学校でさ……、ダチができた。」



ボソッと呟く。







「えっ!?マジで?それは族とか関係ない奴で?



媚び売られて……とかもないよな。翔がそんな奴相手する訳ないし。」






「あぁ。一般人。それにあいつはそんな奴じゃない。」





何をそんなに、と思うかもしれないが…、朔は俺が周りから、どんな態度を向けられてきたのか、知っている。





「そっか……。良かったな翔。……だから最近、学校サボって店に来ることがなかったんだな。」




そういえば…そうかもしれない。





「あぁ。そいつのおかげで最近は……学校も悪くないと、思ってな。」






「そっか。いつか仲間に紹介しろよ。俺だけじゃなく、翔を心配している奴はここには沢山いるからな。」




ウィンク一つよこす朔。





このチームは、仲間思いの奴が多い。





「あぁ。」





だからこそ、このチームが好きだ。








「……だが、気をつけろよ。最近他のチームの奴に不穏な動きがある。被害がそのダチに及ばないように……、守れ。」




「分かった……。」





大切なダチを……蓮李を守りたいと思った。








「……にしても〜〜翔にダチかぁ〜〜。どんな奴〜〜?」




さっきまで真剣な顔してたのに今はもう、この変わりようだ。




呆れると同時に感心してしまう。





「……あいつは、…………………。」




……………。






その後は、蓮李のことや最近の出来事など、たわいもない話が、他のメンバーがくるまで続いていた………。






[*欠月][満月#]

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