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空にうつるもの

―翔side―






― コツ コツ コツ カチャ




「よっ!!今、きたのか〜〜翔。」



「…ああ。」






なんとも軽そうな雰囲気で話かけてきたのは、銀の雫の幹部の一人………夜神 朔(ヤガミ サク)だ。




長すぎない茶髪に赤メッシュを入れているこの男は、かなり服を着くずしている。



色気のある男だ。




「や〜〜、他の奴らまだでさぁ、俺一人寂しく待ってたんだわ〜〜。」




「確かに今日はみんな、遅いな。」



朔の軽い口調はいつものことだ。




「だよなぁ〜。まあせっかく二人なんだしさぁ〜聞いちゃうけど。







…………最近なんかあったか?雰囲気が少し…柔かくなった。」



「は?」







突然、真面目な顔して聞いてきた朔に、驚いた。




朔はいつも、軽い雰囲気を出してはいるため…、何も考えてないように思われがちだ。





しかし本当は、周りの奴の変化にはいち早く気づく……鋭い奴だ。




それだけよく、周りの奴を見ている。





初めてそれを知った時は驚いたな。








「なにかって?」




「ん〜〜?良いことでもあったのかなって。」




ニコニコと笑顔を向けてくる。




自分では自分の変化が分からない。









………思いあたるのは一つのこと。






しかし、それを口にすれのは少し照れくさい。





朔の顔を見てみると、話せと視線を送ってくる。






[*欠月][満月#]

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あきゅろす。
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