空にうつるもの
夜の街
―NOside―
― キー カチャ
カラン カラン カラン
ドアの開閉音が響く。
ここは【crossroads】―――とあるバーである。
内装は、白黒赤を基本としていて、大人な雰囲気のこの店は、musicも含めてこの店のマスターのセンスが伺えた。
昼間は常連客で溢れ、マスターや客の談笑がこの店を包む。
……しかし夜は…………この辺り一体を占めるチーム、【銀の雫】の巣窟となるのだ。
といっても、メンバーの中には昼間から顔を出す者もいる。
客が寄り付かないのではと思うかもしれないが、それはない。
この店にはマスターが決めた、客には一切手を出すなという掟がある。
それをメンバーが破ることはないし、常連客もそれを知っているため…、安心してくつろげているのだ。
メンバーも会話を楽しみ夜がくるのを待つ。
この店に、客が集まるのはマスターの人柄によるものだろう。
現在は日も暮れて……、辺りは夜の街へと変貌していく。
この店にも、メンバーが集まりはじめた。
この店の奥の部屋には、チームの総長やその幹部しか入れない、一室がある。
その部屋に向かう人物が一人。
幹部の一人。…………………天峰 翔だ。
[*欠月][満月#]
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