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空にうつるもの





翔は明るい奴だった。



……見た目はクールそうなのに。笑




『なぁ、なんであんな噂が流れててるんだ…?』





俺は、不思議に思っていたことを、おもいっきって聞いてみた。






「……俺は昔から、こんな顔してるからか、怖がられることがあった。




なんか見た目で決めつける奴が多くてな……。



容姿だけしか周りは見てないんだな、って思った時からあんまり笑えなくなった。



無表情が怖いのか、その時ぐらいから噂が増えたな……。



わざわざ誤解を解くのもどうでもよくて、放っておいたら…………今みたいな感じだ。




さっきは、久しぶりにあんなに笑ったよ。



まあ、不良ってのは否定しないけどな。
一応チームの幹部だし。



まあ、そんなとこだ。」




少し……諦めてしまったような顔で話す翔。



それを見て悲しくなった………。これから少しでも多く、笑顔がみれるといい。



『…そっか。教えてくれてありがと。』




「…あぁ。蓮李は俺が不良と聞いても変わらないな。少しホッとした。




でも、俺といることで、チームの抗争に巻き込まれるかもしれない。それでもいいのか?」



翔の顔から不安が読みとれる。



バカだなあ…。それくらいで離れる気なんてないのに。



『関係ないな。俺と翔はもう友達だろ……?その事実だけが俺にとっては大切。』



フニャっとした顔で言うと
、翔も笑ってくれた。



「俺が蓮李を守るよ。」



『ありがと……。翔のことは俺が守るから。



…もうすぐ、入学式が始まる。一緒に行こうぜ!!翔。』




「ああ。笑」





なあ翔……、

俺は翔と友達になれて、よかったよ。




[*欠月][満月#]

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