[携帯モード] [URL送信]

空にうつるもの




確かにパッとみ睨まれているようだ。



でも………




『怖い……怖いねぇ〜。……………なんで?』




「はっ?」



ビックリとした顔だ。



そんな顔でも美形は美形だ。得だな、おい。笑



そんなことを思いつつ、考えをまとめる。



「………噂とか、聞こえただろ…。」



噂か……。



『………だって俺はお前のことを何も知らない。


噂がほんとなんて保証はどこにもないし。



怖いと思うほど、知らないのに、俺はお前のことを、悪く思うつもりもないよ。




それになんとなく、お前イイ奴な気がした。笑』



「………何故。」



『ん?ただの俺の勘!!』


ちょっと自身満々に言ってみる。



ジッと見てくる瞳に目をそらさないでいると…。




「…プッ……クックックッ。」




突然笑い出した。



少し唖然としてしまう。


思ったより笑い上戸なのか?



「…クッ。なんでそんなに自身満々なんだよ。」




余りに笑ってくるので、そんな変なこと言ったか…とジトッとした目を向けてみる。





「……クックッ……、俺そんなこと言われたの初めてだ。笑」



そんな、翔の笑顔を見ていると、俺もつられて笑顔になってきた。



…うん。美形の笑顔は流石といいかカッコイい。笑



周りがキャーキャー言っちゃってるよ。




『お前、笑顔の方がいいな。イイ顔してる。』



ニッと笑って言うと、翔は少し目を見開いて……、それから笑い返してくれた。



「…翔でいい。蓮李。」




少しビックリした。



『……ああ。これからよろしくな……、翔。』




「ああ。」



ほら、俺の勘は当たる。





[*欠月][満月#]

19/35ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!