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空にうつるもの






《僕に………、できるかなぁ………?》




《ふふ。あなたは私の自慢の息子よ。きっとできるわ。



あなたの人生はこれからよ。最初は間違えたり、後悔したりすることがあると思うわ。



少しずつでいいの。蓮李自身の目を、確かなものにしていきなさい。》




《うん!!でも………分からなくなったらどうしたら良いの?》




《そうねぇ……、まず自分の勘を信じなさい。



きっと何かのキッカケを与えてくれるわ。



完ぺきを求めてはいないのだから、まずは行動しないとね。



何もしないよりは、キッカケが必要でしょ?》




《僕の……勘、かぁ。》




《ねぇ蓮李、これから先何があっても…、人と関わることを恐れていてはもったいないわ。



だって得るものが多いんだもの。



たくさんの人との出会いを、その中で育っていく蓮李の心を大切にね。



周りの優しさには、その分あなたの優しさで返しなさい。



そうして人の和を広げていくのよ。》




《人の和かぁ…………。僕いろんな人と遊ぶの好きだよ。



だから………、みんなと仲良く出来るように僕、頑張る!!》




《ふふ。お母さん蓮李の将来が楽しみだわ。



蓮李が幸せなら、お母さんも幸せよ。



それを忘れないでね。》



ーーーーーー





………母さんの笑顔に包まれていた………。





そんな日々はもう返ってこないけど……、大切な時間だった。



忘れたりはしない。





決して。





[*欠月][満月#]

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