a paranoid いつだって被害妄想の嵐 誰も強制してはいない 誰も強制してはいない。 分かっている筈だったのに きみのひとつひとつに苛立ちを隠せないのよ。 カルシウムが足りないのね、 なんて私もよくぞ言うものよ 一番苛立つ存在はあなたのくせしてよくぞ言う。 偽善ひけらかしたのは救いを求めたせい。 私の強さはどこか 酷く脆くて見ていて いつも哀しくなる。 出合った人々の視線がリアルタイムで直通する魂のぼやきは いつだって自分の声そのもの。 自分というものの どんなに卑屈で快くない生き物か、なぞ とうに知れているし とうにバレているし。 赤子のころの純粋無垢が懐かしくてならないね 今は今とて恨めしく 今は今とて愛おしい。 それらに理由なぞいらぬ 理由なんて邪魔なだけ。 知って何の部品に繋がる? 今は今とて流れゆく 今は今とてそれ相応に。 fin. ←前→次 [戻る] |