☆Sub☆
◇◆◇7◇◆◇
それから俺は過保護になった。
いつも勇のそばにいるようにした。
これ以上、ひねくれた性格になってほしくなかった。
『うざい。』
そう言われても...
母さんに謝ろうと思った。『ごめん。子育てって大変なんだね...』
『正直、甘く見てました。』
と。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「うざい。」
何なんだ、コイツは。
僕の言葉にビクゥッとなった瑛利は、ぎこちなく振り返った。
その目には涙がたまっている。
そんなに僕が怖いなら、話し掛けなきゃいいのに。
中1の頃はわりと普通だったのにな...
高1で再会してから、昔の兄のようになった。
僕の行動をいちいち制限してくるのだ。
しかもベタベタベタベタしてくるし。
本当に何なんだ、コイツは。
...................まさかМ!?
それなら説明がつく。
日頃から僕の周りをうろちょろするのは、僕に蹴られたいからなのか!
.......まさかな?
いやしかし、コイツが僕にちょっかいをかけてきだしたのは高1、つまりはきつい性格になった僕に再会してからだ。
謎だ。
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