☆Sub☆
◇◆◇20◇◆◇
その場にいた全員がそちらに顔を向ける。
そこには、言うまでもなく瑛利の姿が...
瑛利に向かって、僕は力の限り叫んだ。
「このケダモノ!!!」
なんせ、瑛利のシャツは前が大きくはだけ、至るところにキスマークがあったのだ。
「この痴漢エロバカアホボケ年中常春頭変態野郎!!!」
その場にいた全員が、『うわー』というような顔をしている。
だが、そんなこと知ったこっちゃない。
「さっきまで何してやがった!」
僕は瑛利を問いただす。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「何って...『子猫ちゃん』達と一緒に鬼ごっこという名のサバイバルゲームを少々...」
そこまで言って、ハッとなった。
どうやら『子猫ちゃん』達、というフレーズが頭に残っていたらしい。
どうしよう...怖くてイサミの顔が見れない...
「い、いや、違うんだ!」
何かいい言い訳がないかと考える。
しかし、こういう時に限って思い浮かばない。
絶対絶命のピ〜ンチ☆
「ふ〜ん...『子猫ちゃん』達、ね。」
イサミの声が冷たい。
氷点下何度だろう...
これだけは言える。
怖い。
今までに、これほど怒ったことがあっただろうか...
怖すぎて口を開けない。
そんな状態の俺に向かって、イサミは背筋が凍るような笑顔を見せた。
「それはそれは有意義な時間だったんだろうな?」
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