☆Sub☆
◇◆◇16◇◆◇
俺とイサミは、お互いのファンクラブにとって目の上のたんこぶなのだ。
さっさとくっついてくれれば、それをネタに引き剥がすことができる。
しかし、くっつくこともなくベタベタする俺達を見て、さぞファンクラブの面々は腸が煮えくり返ったことだろう。
特に俺は恨まれているはずだ。
なぜなら、ほぼ俺からイサミにちょっかいを出しているからだ。
まあ、同じくらいイサミも俺のファンに恨まれてるだろうけどね。
俺を惑わしたいけすかないやつとして...
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今、僕は登校中だ。
昨夜悩みに悩んだ結果、ついに瑛利に相談することにした。
おかげで1時間も眠れなかった。
1日8時間眠らないとダメな僕にとっては致命的だ。
駄目だ...まぶたが...ね...むい...
ドンッ!
道のド真ん中で眠りかけた僕は、誰かにぶつかり反射的に謝った。
「あ、ごめんなさい...」
「そっちこそ大丈夫?」
返ってきた声にびっくりし、眠気が覚めた。
なぜなら、ここにいるはずのない人だったからだ。
「何で...ここにいるんですか?」
内心恐怖しながらも、僕はやっとのことで思ったことを口に出した。
ニッコリ微笑むと、その人物は質問に答えようと口を開いた。
ヤバイ!
頭の中で警報が鳴る。
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