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広い世界の夢物語


「人の家で勝手におくつろぎとはいい度胸」

「おいウソップ、ルフィを拾っとけ!!」

「ここらの海はおれのナワバリだ。狙いは"金"だな、死ぬがいい」

ウソップをルフィの救出を任せると、サンジが迎え撃つ。
マルロスは腰の剣に手を遣り、警戒しながらそれを見守る。
ゾロも警戒している前で、サンジが撃たれた。
銃声と同時に、仰け反ってかわしていたサンジは防戦一方で、仕方ねぇとゾロが助太刀に走り出した時だった。
ボトッ、と銃を取り落とした男性が突然、それこそ何の前触れもなく倒れたのだ。

「チョッパー!!」

マルロスが鋭く叫び、真っ先に駆け寄る。
一瞬遅れて皆が続き、ゾロとサンジが肩を貸してチョッパーが先に立ち、家に向かう。
ベッドに寝かせて、チョッパーが治療を進める。

「タオルをもっと冷やしてきて窓は全開に!」

頭、脇、腕に冷やしたタオルをあてながら、チョッパーが潜水病だと診断を下す。

「潜水病?」

「このおっさん、病人なのか」

「うん、ダイバーがたまにかかる病気さ。本当は持病になったりする様なものじゃないんだけど」

真剣な表情で、チョッパーは病気の原因を説明する。

「海底から海上へ上がる時、減圧が原因で体の中のある元素が溶解状態を保てずに、その場で気ほうになるんだ。気ほうは血管や血管外で膨張するから、血流や筋肉・関節に障害を与える……」

「―――あァ、怪奇現象ってわけか」

チョッパーの説明に、窓の外を眺めながらルフィはざっくりと納得するが、理解はしていないのだろう。
そんなルフィには構わず、チョッパーが男性が相当無茶な潜水を毎日繰り返しているみたいだと、眉を寄せる。
ナミが、一体何の為にと疑問を口にするが、それは見守る他の仲間達も思う疑問だ。

「わからないけど………危険だよ。場合によっては"潜水病"は死に至る病気だ」

重々しく、チョッパーがそう言う。
その言葉に、マルロスは眉を寄せる。
そんな危険な行為を続ける、その理由が判らなくて。




 

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あきゅろす。
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