広い世界の夢物語 4 いよいよレースが始まるにあたり、至極簡単なルールが説明される。 ロングリングロングランドを一周するだけ。 なお、銃・大砲・爆薬・カトラスなど、凶器は何でもありだと言う。 卑怯だと何だと抜かした奴は、海賊として恥らしい。 「―――とにかく、やるからには勝つわよ!!」 ナミの言葉に、ロビンは相手を沈めてもいいのよね、と頼もしい言葉を吐く。 そして、迷子防止の"永久指針"を受け取って、ついにレースが始まった。 スタートと同時に、フォクシー海賊団からお邪魔攻撃と言う名の妨害。 吹き飛んだウソップ達のボートに、更に岩が飛んでくる。 「"妨害"は海賊競技の常識だ!!」 「納得いかないっ!!」 必死で漕ぎながらウソップが簡単に説明すれば、ナミはオールを握り締めて叫ぶ。 だが、ロビンは余裕めいた笑みを浮かべている。 「―――でも、援護が許されてるのなら……条件は同じじゃない?」 「え?」 疑問符を飛ばしたナミがギャラリーを振り返ると、ブチキレたサンジがフォクシー海賊団を蹴り飛ばしていた。 ゾロやルフィ、チョッパーもお邪魔攻撃をしてきたフォクシー海賊団を伸している。 意外にも、さり気なくマルロスもその中に混じっていた。 何とかギャラリーから離れ、先を行くポルチェ達のボートを追い掛けるウソップ達に声援を送る。 [*前へ][次へ#] |