麗諒戦闇 魔王様降臨… 「ッ…もう少し…待ってくれ…」 蘭がこっちを見る。 その表情には少し驚きが混じっていた。 あーあ…一体どんな顔してんだろ俺… 「…理由が…あるんだよな…?」 悲しそうに蘭が顔を歪める。 「…今は何も言えない… けど…もう少しだけ待ってくれ…」 まだまだ力不足なんだ…それなのに今姉さんに会ったり正体がバレたりしたら… 組織から逃げて来た意味がない… もう俺のせいで誰も傷付く人が出てほしくない… それに誰にもいなくなって欲しくないんだ… 「…わかった。 じゃあもういいと思ったらすぐ言い? したらすぐに連絡してやるさかい。」 予想外に蘭はにっこりと笑って快く承諾してくれた。 「ありがと、蘭。」 それに対して俺もにっこりと笑って返す。 すると、後ろから冷気が… 振り返った先には魔王様がいました☆(死) 「ッぎゃああああああああああああああああああッ!!!」 華月が俺の襟首を掴んでガクガクと揺さぶる。 そして揺さぶられる程首が絞まる。 「ねぇ華夜? 僕達の事無視しないでよね?」 魔王様はにっこりと笑っているが、絶対これは黒笑いだ。 …怖い。 「狽ソょ…華月! 華夜の首絞まるって!!!」 真琴の声がするが、首が絞まっていく俺はそれどころじゃない。 [*←][→#] [戻る] |