麗諒戦闇
へぇ…
もちろん華月はそれをスルーして、寧ろ邪魔だと言わんばかりに抱き付いている手を引き剥がしていた。
「何で逃げるのさ～姫～」
「僕は姫じゃなくて上総 華月！！」
「僕から見たら大事なお姫様なんだからいいじゃん…」
「よくないッ！！！
てかあっち行け変態！！！」
………………。
これはツッコミを入れていいのか？(汗)
「仲いいよなぁ二人共…てか早くそのままくっついてくれないかなぁ…」
真琴が言う。
って…もう充分くっついてると思うんだけど…
「ちゃうよ華夜ちゃん…(汗)
そっちのくっつくやなくて…「カズは…お前の相方に惚れたらしい…」
「∑ふぁ！？」
蘭の説明を遮って大樹が話す。
なんだ…そこまで仲悪くないじゃんこの二人…
っていうかそれって…
「和季先輩が華月の事を好きって事？」
「…ああ。
そうなるな…名前がややこしいが…」
へぇ…
和季先輩ってそっちの人だったんだ…
「…やっぱ偏見とかあるか？」
大樹が悲しそうな顔をして聞いてくる。
「ううん。
特にないよ。
だって恋愛なんて個人の自由でしょ？」
俺はそう言って笑った。
大樹に悲しそうな顔をさせるのが嫌だったから。
何故か俺の顔を見た大樹は固まってたけど…
「よかったなぁ会長さん。
これで気にせずにアタック出来るやん。」
蘭が言う。
大樹は俺に背を向けると
「…黙れ。」
声を低くして言った…
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