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麗諒戦闇
ドS腹黒が1人。
先輩は作り笑いを崩すと無表情になった。

「お前も地が出てきたんじゃないか?
上総 華月?」

「へぇ…僕の名前知ってたんだ?」

さっきまでにっこりと作り笑いをしていた先輩と比べ物にならないほど冷徹で嫌な笑みをこぼす先輩。
いや…月白 和季。
なんでこんなヤツと名前の読みが似てるんだ。
絶対コイツドS野郎じゃん。

「だいたい…気付いてます?
華夜達とはぐれてるんですよ。」

「華夜…?
ああ…あのオタクか…」

プッ…
華夜…オタクだって(笑)

「…ふふっ…先輩って面白いですね…」

「…は?」

「あはははははははははははははははははははっ!!!」

とうとう僕は堪えられなくてその場で笑い転げてしまった。
だって華夜がオタクとか…(笑)
まぁ実際今はオタクだけど。

華夜は綺麗な容姿をしてる。
けど正確に言うと綺麗と可愛いが混ざった感じかな。
綺麗で鮮やかな青い髪をしてて、目はエメラルドみたいな色。

顔立ちはちょっと幼い感じが出てて、でも美人な感じ。
たまに華夜の事を羨ましいなぁって思うことがある。
だって華夜って凄く優しいから。

他人の為に涙流せちゃうんだよ?
優しいよね。

けどその華夜がオタクな姿を想像するとやっぱり笑ってしまう。

そんな風に笑い転げて数分後、やっと笑いが止まったんだけど、背後に嫌な笑顔を浮かべている先輩が近付いて来ていた。

そして更に数分後、僕の叫びが辺りに響いた。

―華月Side end―



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あきゅろす。
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