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麗諒戦闇
別れの時
数日後、組織が襲撃された。

最前線に立たされて戦わされたのは組織のNo.1からNo.6までだった。
侵入してきた相手はたった数人だったが、他にも潜り込んでいたようでたくさんの悲鳴がいたる所から聞こえる。

「華夜ッ!!!」

俺は華蓮と一緒に戦いながら状況を伺っていた。
そのせいで背後に近付いていた敵に気付かなかった。
華蓮は急いで俺を庇おうとするが、そんな誰かが犠牲になるような事を俺が許すはずがない。
華蓮を突き飛ばすと、素早く背後にいた敵からの攻撃を避けて拳を叩き込む。
1人は倒れた。
しかし周りにはまだ敵がいる…はずだった。

しかしそこには倒れている敵と、血塗れになった大樹がいた。
華蓮はびっくりして大樹を凝視している。
何故ここに大樹がいるんだ?

「泊蜴!?」

「華夜ッ…!大丈夫…か!?」

俺は必死な様子の大樹を呼んで、大丈夫な事を知らせた。
息が切れている。
多分華蓮の悲鳴を聞いて駆け付けてくれたんだろう。
それから俺達3人は着々と敵を倒していった。

犠牲者も少数で済み、俺達は手当てを受けていた。
そして片付けが終わると大分騒ぎは治まった。

たった1つ、消える事のない空白を残して…

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