麗諒戦闇
理事長室…
外見からして女の子なんだけど…
一応聞かないと間違えてたら性別がどっちだったとしても失礼だ。
そうすると、真琴は一瞬キョトンとした顔をして
「女だよ?生物学上はね……………」
と言った。
間違えてなくてよかったと息を吐き出す俺達に真琴は
「あ。そっか…一人称が俺だったからわかんなかったんだな。ごめん。」
と苦笑いしながら謝って来た。
だけど俺達は謝らせたかったわけではないので平気だよと返す。
そしてその後は雑談しながら真琴に理事長室まで連れて行ってもらった。
―コンコン―
「どうぞ〜」
理事長室の扉を叩くと中から間延びした声が聞こえた。
「「「失礼します。」」」
それに対し俺達は声を揃えて返し、理事長室に入る。
「随分遅かったね二人とも?」
そう言いながら顔だけをこっちに向けて仕事をしている様はちょっと凄いと思う。
てか神業じゃね?
だって顔はこっち向いてんのに書類にサインしたり判子押してるんだよ?
そして恭一さんの問いに対して華月は
「遠かったから遅くなっちゃったんだよ。」
と呆れの表情を浮かべて返す。
「え…理事長と知り合いなのか?華夜?華月?」
おっと。
真琴がいるんだった…
部外者から見たらどういう関係かわかるわけがない。
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