麗諒戦闇
転校…?いや編入か?
恭一さんは全寮制男子校の理事長をしている。
そして今まで俺と華月を育ててくれた。とても感謝しているしはっきり言って命の恩人だ。
ただこんな事になろうとは思ってもいなかった。
×××××
コンコン。
ドアを叩く軽快な音が部屋に響く。
「どうぞ。」
「「失礼します」」
意外な事に華月と声が被った。
俺が目を見開いて驚いていると恭一さんが苦笑いをしていた。
何故か華月は平然としていたが。
「で?」
「どうして僕達を呼んだの?」
と上から俺、華月。恭一さんが口を開くのをじっと待つ俺達。
「実は二人に学校に行ってもらいたいんだ。」
さらりと言い切った恭一さん。
「へ?」
「え?」
動揺する俺達。
「「ぇぇぇぇぇえええええええええええええええッ!!!」」
…そして絶叫…
「何でそんな突然!?」
と叫ぶ女のコ顔負けの可愛い顔をした華月。
それに対し恭一さんはにへらと笑って
「だって流石にずっと学校に行かないわけにもいかないし…それに学園にいたらいつでも会えるだろ?」
と華月の問いに答えた。
にこにこと笑って話すって事は絶対後者が本音なんだろうな………
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