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麗諒戦闇
目覚め
ジリリリリリリ!!!

凄い音量で目覚ましが鳴る。

「ん………………るっせぇ…」

バキッ!!!
俺は寝ていたのにと不機嫌な思いを目覚ましにぶつけ、また夢の中に入ろうとした。
しかしそれはかなわなかった。
バンッ!!!と勢いよく開かれたドア。
そこからピンクの髪に黒のメッシュが入っている少女のような顔立ちをしたヤツが入ってきて俺と目覚ましの残骸を目にした途端、怒鳴り始めた。

「華夜!!!
起きてよ!!!
てかなんでまた目覚まし壊れてんの!?」

コイツの名前は華月。
俺の親友兼義弟(?)だ。
可愛い顔してても男らしい。一応。

「眠ぃんだよ…寝かせてくれよ…」

眠ろうとして布団にくるまったら掛布団を思いっきり引き剥がされた。

「僕は別にいいけど今日は恭一さんが話があるって言ってただろ!!!」

そうだった…起きなければ…
俺はモソモソと起き上がると、身支度を始めた。

恭一さんのフルネームは上総 恭一。
俺と華月の義父になってくれた人だ。

俺は上総 華夜。
本当は俺と華月には名字がない。
だって俺達は逃げてきたんだから。
俺はこれ以上大切な物を傷付けない為に…そして華月は大切な人を守る力を手に入れる為に…


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あきゅろす。
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