麗諒戦闇
来た意味なくなっちゃうじゃん。
もう…この癖抜けないかなぁ…恥ずかしすぎるよ…
「まぁいいんじゃない?
いつもの事だし。」
それを言ったら終わっちゃうよ、華月…
「まぁまぁ、今は飯食おうぜ!」
真琴…まだ食べるの…?
Σ(゜へ゜;)
「あ、言い忘れてたけど…真琴はよく食べるわよ?」
「…え、」
衝撃の事実。
まぁ、さっき目の当たりにしたけど。
それより何で華蓮が知って…
「同室だもの。当然よ。」
「え?俺また口に出してた?(汗)」
皆の顔を見ておどおどしていたら、横に首を振られた。
「姉弟なんだから、分かるに決まってるでしょ?」
「…成る程。」
華蓮の言い分に納得する。
確かに、それはあるかも。
…だから俺は気付かなかった。
隣にいた華月の表情が一瞬だけ曇り、華蓮がそっちに視線を飛ばした事を…
×××××
「上総 華夜…って君でいいんだよね?」
「…はい?」
教室移動の合間、トイレに向かうと誰かに呼び止められた。
振り替えると、女子に間違えそうな身長と顔立ちの生徒がいた。
「…そうですけど。」
………取り敢えず敬語。
どうやら先輩みたいだし。
それによく見たら男…うん。
「ちょっと来てくんない?」
「…トイレ優先していいですか?」
「…は?」
ポカンとする先輩。
だって用足しに来たのに…ねぇ?
来た意味なくなっちゃうじゃん。
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