[携帯モード] [URL送信]

麗諒戦闇
心配。

「お弁当って言ったってなぁ…」

正直、皆のお弁当の好みってどんなのなんだろう?

…取り敢えず、無難なものを作ればいいかな。

テキパキと、お弁当の下ごしらえを始める。

明日は早めに起きなきゃな…

…そうだ、槙原もお昼に誘ってみよう。

何か今日、迷惑かけちゃったみたいだし。

そんな事を考えながら下ごしらえをしていると、インターホンが鳴った。

すぐに手を洗って、材料を片付け、ドアに手をかける。

「はい?」

「ああ、俺だ。
こんな時間に悪いな。」

ドアを開けると、怪訝そうな顔をした大樹が立っていた。

「大丈夫だけど…どうしたの?
中入って。」

「ちょっとな…お邪魔します。」

大樹をリビングのソファに座らせると、キッチンから出てきた華月がお茶を出す。

「はい、紅茶でいい?」

「ああ、平気だ。」

…タイミング良すぎだよ、華月…

まぁ、いいけどさ。

「で、どうしたの?」

俺はお茶を出し終えるのを見計らって、大樹の向かいにあるソファに腰を下ろした。

「…丁度いいから月姫もいてくれ。」

華月は首を傾げながら、俺の隣に座る。

「実は…槙原の事なんだが…」

「「槙原?」」

雰囲気的に深刻な話なんだろうけど、槙原の名前が出た事に驚いた。

「何に…とは言えないが、気を付けてくれないか?」

「何で?槙原は害があるようには見えないけど…」

実際、まだよく分からないけど…表面上は何もなさそうに見える。

「…華夜、害があってもないように見せるのがプロってものでしょ?

…よく分かんないけど、気を付けておくよ。」

華月は眉を寄せながらも頷く。

「あぁ。華夜も気を付けてくれ。」

大樹が心配そうな目でこっちを見る。

「…分かった。」

…気を付けるに越した事はないしね。

「何かあったらすぐに連絡する事。いいな?」

「うん。」

頷くと、頭を優しく撫でられた。

「…何だ、文句でもあるのか?」

「…別に…(華夜が嫌がってないから文句言えないじゃん…!)」

「?」

…二人とも…少しは仲良くなったのかな?

(絶対違うと思う。by誠)


[*←][→#]

2/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!