翼をください。
僕らの日常
「…くん、マーくんったらぁ!」
はっとして、彼女の方を振り返る。
「もぉー!ボーッとしてどうしたの?」
「あ、いや…悪い。」
少しムッとしていた彼女だが、僕が謝ると 途端にニッコリし始めた。
「それでねマーくん…えっと…3日後が何の日か分かる?」
それはとても簡単な質問だったけど、恥ずかしさで思っている事とは違う言葉が出てくる。
「…さぁ…なんだっけ?」
そんな僕をみて、彼女は困ったように笑った。
「マーくんは素直じゃないんだからぁ。んっとね…私達が付き合っての1年記念なんだよ」
そう、僕達が付き合ってようやく1年。
でもそれだけではない…
「…あと、優希の誕生日…な。」
「なぁんだ、やっぱり覚えてたんだね」
また彼女はクスクス笑う。
それを見るだけで、僕は幸せな気分になれる。
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